2010年12月31日金曜日

自覚とは、自分自身の置かれている状態や自分の価値を知ること by Wikipedia

今日は、赤坂ビーフラットにて
・椎名豊(pf)トリオ
・三木俊雄(ts)フロントページオーケストラ
という超一流コンボのライブを聴いてきました。

ジャズフェスでもない限り、プロのライブで対バンは珍しいこと。しかもノーチャージ!
年末、今年最後のライブということもあり、ビーフラットさんの大奮発です。ありがたい限りです。
ライブハウスとしては結構な広さを誇るビーフラットも超満員で、熱気がすごかった。

ライブはもちろん良かった。どちらも初めて聴いたけど、素晴らしかったです。
ちなみにフロントページの一員である浅井良将(as)くんは、
お互い関西の大学で同い年なこともあり、学生時代を知っています。
久々に彼の音を聴き、相変わらず上手いなあと惚れ惚れしました。

でもって、それぞれのバンドが1セットずつやった後に、
両バンドのメンバーによるジャムセッションもありました。

何となくそういう展開になる予感がしていたので、僕も楽器を持って行きました。
セッション前の休憩中、恐る恐る椎名豊さんに参加のお願いをしてオッケーをもらいました。

これまでにセッションで一緒に演奏したことがあるのは三木さんだけで、
周りは凄い人ばかりの中、シットインするのは僕だけで・・。客席は超満員・・・。

緊張で気が狂うかと思いきや、案外落ち着いて出番を待てた。(とはいえ結構な緊張状態)

2曲目に参加させていただいたのですが、そのとき客席から佐山雅弘さん現る!
言わずと知れた超大御所ピアニストですね。今日はお客さんとして聴いていらっしゃった。

「ヤバい、どうしよう!」と思いきや
「よっしゃ、ラッキー」くらいに思いました。(とはいえ相当な緊張状態)

曲が始まると、目の前の演奏に集中したら、とても楽しくあっという間に終わってしまいました。
周りの方々が凄すぎてこっちも最高な気分でした。
ちなみに一緒にやった方々は以下↓
<佐山雅弘さん(pf)、上村信さん(b)、広瀬潤次さん(ds)>
→後ろで超強烈なビートがずしずしと押し寄せるように伝わってきました。これはホントに凄いです。
佐山さんの別世界から発信されてくるようなバッキングと合わせて、とても心地よかった。
<浜崎航さん(ts)、奥村晶さん(tp)、山岡潤さん(euph)>
→となりでソロを聴けてこちらは無我夢中でした。皆さん、音が凄まじい。そして全てがカッコイイ!

終わってから
三木さん、それからフロントページのトラで出演されていた大坂昌彦(ds)さんと話ができた。
お二人からミュージシャンとして大切なことを教わりました。とても貴重な話でした。

自分がミュージシャンであるという自覚を持たなくてはならない。
そして、今日それが確実に芽生えた。まだほんの小さな芽ではあるが。

2011年に向けて、明らかに何かが変わった一夜だった。

2010年12月30日木曜日

マウスピースを買いました

ご無沙汰してしまいすみません。今年もあと二日でおしまいですね。

数日前、25歳になりました。
12/26生まれなんですが、徳川家康と同じです。小栗旬も同じです。
今調べたら、エスパー伊東も同じでした。

そんなこともあって、最近ふと、25歳の目標(≒2011年の目標)を考え中で、
具体的なものがいくつか頭の中には浮かんでいます。
これは近日中にちゃんとメモしておこうと思います。
必ず実現するように、この1年、やることやろうと思います。

さて、先日のブログにも書いたマウスピースの話。

ニューヨークメイヤー、やっぱりやめました。
後日もう一度試奏したら、吹きにくさを感じてしっくりこなかったんですね。
確かに音色はいいんだけど、息を入れたときの抵抗感が強くて疲れてしまう感じが。
初めて吹いた時には、こんなことほとんど感じなかったのに・・・。

というわけで、先週はいろんな所でいろんなマウスピースを試奏しまくりました。
都内の楽器店でヴィンテージのメイヤーを扱ってる店は、たぶんすべて回った。
でもいいものは全然なし。当たり前ですが、いいものは誰も手放さないから、売りに出ない。

そこで、最近の物をいろいろ試して(15種類ぐらいは吹いたと思う)
「アイゼン」(日本製)
「ピリンジャー」(イギリス製)
の2つのブランドが、とてもとても良いことがわかった。
どちらもまだまだメジャーなものではなくて扱ってる店も少ないけど、
サックスプレイヤーの間では、ジワジワと評価を高めているブランド。
実際吹いてみると、噂通り素晴らしい。

そして今回、アイゼンのニューヨークモデルを購入しました!しかも、定価の半額!!
なぜならヤマハ渋谷店の閉店セールで、閉店前日に行ったら店内全品半額!超ラッキー!!
ちなみに最後の1本でした。
吹き始めてまだ5日くらいですが、いい感じになってきました。

別の店で吹いたジャズマスターモデルもかなりいい感じだったので、
これも買っちゃおうかなという気分が高まっていて、押さえきれない感じです。どうしましょう。

アイゼンの噂について、興味のある人は→http://www.egakki.com/mouthpiece/alto/aizen/22060.html
本当かよ?!って思わず疑いたくなるような謳い文句がたくさん並んでますが、
思わずニヤケてしまうほど本当なんです。

ところで、渋谷ヤマハの閉店は寂しい限りです。
僕自身、中学生のブラバン青年時代からお世話になってます。
この店でリードやら楽譜やら教則本やら、たくさん買いました。
雑誌や教則本を立ち読みしまくりました。ポイントもたくさんたまりました。

近頃はネットショッピングで楽譜やら楽器小物を買う人が多いみたいで、
おそらくその影響を受けて、売り上げが落ち込んでいたのだと思います。
個人的には、楽譜・教則本は手にとって中身を見ないと買う気になれないので、
ネットでは買う気になれない。
だからこそあれだけの在庫が揃うヤマハがなくなるのは不便でならない。

ボヤキはやめて、ひとまずヤマハ渋谷の45年の生涯に乾杯といこう。

2010年12月18日土曜日

偶然が重なるとはまさにこの日のこと

昨日といい今日といい、ついに本気の冬がやってきた感じで、 コート・マフラー・手袋の完全臨戦態勢で外出した。

そんなさなか、昨日はいろいろありました。

ピアノレッスンを受けに、新大久保まで行くと、
そのスタジオで、なんと高校生の頃にお世話になっていた
クラシック・サックスの原ひとみ先生にお会いしたのだ。
会うのは高2以来だから、実に8年ぶりのこと!
ものすごい偶然だった。原先生がちょうど休憩中にロビーで寛いでいたところ、
僕がちょうどスタジオに到着し、入った瞬間、お互いすぐにわかった。

僕にとってはもちろん、とても嬉しい再会だった。
高校の後輩を通じて僕がこんな身になっていることをご存知でいらして、
予想外の出来事に先生も嬉しそうで、一方の僕は気恥ずかしいのをこらえつつ、
とにかく再会した感慨にひたっていた。
自然と会話が弾み、レッスン前のたった10分ほどの時間とはいえ、この上ない時間だった。

さて、井上祐一さんにレッスンを受けた後、
この日は井上さんのトリオを聴きに行くことにしていたので、夜まで時間が空いた。
ので、ここぞとばかりに、楽器屋をめぐってマウスピースを試奏しまくった。

そしたら、一軒目に行った新大久保ダクで、高校の後輩に会った。
またしても、かなりの偶然である。
もはや全く面識はないのだが、制服を見て明らかに後輩だと分かり、
ここにいる以上、明らかにブラバンの後輩だと確信したので、声をかけてみた。
すると、さらに偶然なことに、5人ほどいた全員がサックス・パートだった。さすがに驚いた(笑)
なぜかヤマナカという先輩の名前は知られていた。
「これがあのヤマナカさんかあ」みたいな顔で興味津々に観察されているような感じで、笑えた。

こんなことが1日に2度も起こるんだなあと面白がっていると、
今度は偶然なのか何なのか、衝撃の出会いが訪れてしまった!

ジャズ・アルトサックスのマウスピース史上最高とも言われる、ニューヨーク・メイヤー!
いわゆるヴィンテージもの、初めて吹きました。
それはもう・・・、まるでパンドラの箱を開けてしまったような気分!
明らかに自分の理想とする音に近いものが鳴る、その興奮はすごいです。

最近、自分の音を改善するために、いろいろと試行錯誤をくり返す中、
セッティングを変えてみたいという気持ちが強まっていた。
そんな中で、もう買うしかないと思いつつ、値段を訊ねてみると、やはり・・・。
まあここでは言えませんが、
普通のマウスピースの7~8倍近い金額(さすがに6ケタまではいかなかった)。
しかし、手が届かないわけではない!

とりあえず取り置きしてもらいました。期間は1週間。
どうなったかは、後日お知らせします!

そんな興奮冷めやらぬ中、夜になって渋谷kokoへ。
井上祐一(pf)トリオ!楠井五月(b)。田村陽介(ds)。
なんだかんだ、ちゃんと聴いたのは初めてです。
井上さんのオリジナルを中心に、とても楽しめました。
2セットとも1曲ずつスタンダードで飛び入りさせていただきました。楽しかった!
素晴らしいリズムセクションとやると、自分の中から普段出てこないようなことが出てくる。
ベースの楠井君は同い年だけど、本当に本当にすごい。
ドラムの田村さんとは、僕のカルテットで今度一緒にやれることになりました。かなり楽しみです。
そして、井上さん。いつも本当にありがとうございます。頑張ります。

2010年12月13日月曜日

二人の偉大なるパイオニア

昨日、渡辺貞夫さんのコンサートを聴きに行った。
毎年恒例、渋谷オーチャードホールでのクリスマスコンサートである。

このコンサートは僕にとって、とても意義深いものです。

高校2年の12月、このクリスマスコンサートで、
僕は初めて、貞夫さんの音、貞夫さんの音楽に触れた。
あのとき、目の前の世界がすべて変わってしまった。
ショックにも近いような興奮だったと記憶している。
思えば、他人に心の底から憧れの気持ちを覚えたのは、これが最初のことだ。

あれから8年。ロック好きな吹奏楽少年が、今こんなことになっているとは!
貞夫さんの音楽なくして、今の自分はない。
貞夫さんへの憧れは、今も変わることはないし、これからもずっと変わらない。

僕はここ数年、毎年必ず1回は貞夫さんのライブに足を運んでいたが、今年は昨日が初めて。
今年もまた、言葉にできない感動をいただきました。

特に、貞夫さんのバラードときたら、これはもう目頭が熱くなるのをこらえることができないのです。
まどろっこしい言い方はやめて、要するに、泣けるんです。
僕は涙もろいわけではないですよ(笑)
この歳になって、涙を流すなんてことは普段まったくと言っていいほどないですが(笑)、
それでも、やられてしまうんです。
共演のボブ・ミンツァー(ts)やウィル・ケネディ(ds)も良かった。
国立音大のニュー・タイドもやっぱりすごいなあと思いました。羨ましかったです。

貞夫さんの音楽を聴いて最高に幸せな気分に浸ったあと、
訳あって、一緒にコンサートを見た演劇の俳優さんたちと
ブラジル料理店で肉をたくさん食べ、ワインをたくさん呑みました。
こんな楽しい夜、贅沢な夜はないです。ありがとうございました。

そして今日は、穐吉敏子さんのインタビュー番組をテレビで見ました。
1時間半に及ぶ、内容の濃い番組で、最近放送されたのを録画しておいたんです。

その中で、穐吉さんがこんなことをおっしゃってました。
"Be Kind to Yourself !"

自分を甘やかせ、なんて意味ではもちろんありません。
自分の可能性を信じることなく、物事に挑戦する前から自分の限界を設定してあきらめてしまうのは、自分に対して不親切なこと。自分の可能性を信じて、夢をあきらめないことが、自分に対しての本当の親切だ。そういう意味だそうです。

僕は単純なので、こういう言葉はすぐに心に響いてしまいます。
これから何度も自分を救ってくれそうな言葉なので、心にとどめておきたいと思います。

2010年12月4日土曜日

再会

一昨日のライブに来ていただいた皆さん、ありがとうございました。
久々お会いした方が結構いて、うれしかったです。
いつも来てくれる方も、もちろんうれしかったです。

僕と同期で、明治BSのリードトランペッターだった高橋祐一君も来てくれて、
1曲飛び入りで吹いてくれました。ありがとう!

<1st Set>
①It Could Happen to You (Johnny Burke / Jimmy Van Heusen)
②Stablemates (Benny Golson)
③In Your Own Sweet Way (Dave Bluebeck)
④Dear My Traveler (Kazuki Yamanaka)
⑤Dexterity (Charlie Parker)
<2nd Set>
①This I Dig of You (Hank Mobley)
②Valse Hot (Sonny Rollins)
③Hot House (Tad Dameron)
④My Foolish Heart (Ned Washington / Vitor Young)
⑤I've Never Been in Love Before (Frank Loesser)

ライブ中に写真を撮ってもらうのを忘れてたので、終わってからメンバーと撮りました。














こんな動きをした覚えは全くないのですが・・・
仕切りなおしてもう一度。















こんな顔した覚えは、残念ながら、あります・・・。
北尾さんは目をつぶっていてもイケメンですね。
(前で中腰なのが、トランペットの高橋です。後列左から北尾さん、渡邊さん、寺島さん、私)

次のライブは、2/17(木)です。
この日のライブは、今までのメンバーとはガラリと変わって、
僕よりも少し若い素晴らしいメンバーを迎えてやりますよ。詳細はまた後日!

ところで、昨日は水道橋にある東京倶楽部という店で
福居良さん(pf)のライブを聴いてきました。
福居さんは、今年の3月に札幌に修行に行った際、とてもお世話になったピアニストです。
普段は札幌で活躍しているので、めったに東京には来ないのですが、
人柄も素晴らしくて、どうしても会いたいと思い、
バイト後に直行しセカンドセットだけ聴いてきました。

すごく良かったです。あんなピアノを弾けるのは、良さんしかいません。
心に染みる美しく力強い音。目の前で聴きました。
あんな風に弾いてもらえたら、ピアノが心底喜んでいるだろうなと思いました。
3月に聴いたときよりも、凄くなっているように感じました。憧れるかっこいい大人です。

そして今日は、その福居良さんも心酔するピアニスト、バリー・ハリスを聴きに行きます!
楽しみだー。

2010年12月1日水曜日

明日、見に来てください

もう12月。月並みですが時がたつのが早いです。

そもそも時の経過の感覚が子供の頃の基準のままだから、そんなこと思うのかもしれない。
もはやこのスピードに慣れる、感覚を改めるしかないのだと思います。

さて、明日は私のリーダーライブでございます。

12/2(木)
場所:上野エブリスイング→ http://www.every-swing.com/
開場:19:00
開演:20:00
チャージ:1700円
山中一毅(アルトサックス)
寺島優樹(ピアノ)
北尾直樹(ベース)
渡邊雅之(ドラム)

ぜひとも聴きにいらしてください!!
一緒に楽しい時間を過ごしましょう!

約2カ月ぶりのライブで、どんなことになるのか、自分でも楽しみにしています。

次のライブは来年2月までありませんので、明日をお見逃しなく!


ところで、自分は普段からスポーツ選手の姿勢に刺激を受けることが多いのですが、

昨日ネットニュースで
サッカー・Jリーグの横浜マリノスが、複数の主力選手に突然、戦力外通告を言い渡した
という記事を読みました。
その中には、今年のW杯前には日本代表にも選ばれていた山瀬功治選手も含まれていて、
正直、驚きました。まだバリバリにやれる素晴らしいプレイヤーです。
で、山瀬選手が自身のブログで解雇に至る経緯を綴っていたので、思わず読んでしまいました。

その中に印象的な言葉を見つけたので、紹介します。

「悲しみ、悔しさなど、色々な思いがありますが、
それをしっかり受け止めて、前に進むしかありません。
僕の好きな言葉でこういったものがあります。
『失敗を後退する事だと考えているとしたら、それは大きな勘違いだ。
行動し続ける限り、後退はない。たとえ失敗が続いても、後退はない。
唯一、後退があるとしたら、それは、何もしないことだ。
とりあえずやらないことを、前進もしない代わりに
後退もしない原点維持だと思っているかもしれないが、それは違う。
あなたは原点維持のつもりでも、まわりは動いているのだから、
いつのまにか少しずつ後退していく。
もし迷ったらとにかく行動してみよう。』」

誰の言葉だかわかりませんが、とても説得力のある力強い言葉です。

それにしても、こんな状況でこんな言葉を綴ることのできる山瀬選手の強さに脱帽です。
自分も頑張ろうという気持ちが自然に湧いてきます。

明日は何があっても失敗など恐れずに、思い切りやりたいと思います。

2010年11月28日日曜日

Vanguard Jazz Orchestra

たまには音楽以外の話題はないものかと考えてみたが

やはり、ないことに気づいてしまった。

今日はヴァンガード・ジャズ・オーケストラをビルボードライブ東京で見てきました。
去年のブルーノートでの公演も見たけど、自分の聴き所が少し変ったせいか、
今年のほうが見応えありました。楽しかったです。
聴き所が変化したというのは、プレイヤー目線で、自分の演奏に生かせる術を盗もうという観点で聴く部分が多くなった、ということである。これは少々悲しいことでもあるが。
でも、彼らの演奏からはいろいろな収穫があって、それはそれで楽しいものです。

ところで今日は、昼間に2時間ほど、ヴァンガードのメンバー全員によるビッグバンドのクリニックが開催された。ビルボードライブのステージ上で、早稲田のハイソと東大JJがモデルバンドで、ヴァンガードの曲を演奏し、本人たちからクリニックを受けるという、何とも贅沢な話。

僕の学生時代で言えば、黄金期のエリントン楽団に直接指導を受けるようなものだ。
何とも羨ましい限り。

でもって、ライブ予約客の中で、抽選でこのクリニックの無料観覧が当たるとのことで、観覧希望を出したら、まんまと当選。この素晴らしい機会をタダで見てきました。ラッキー!

ビッグバンドに関することはもちろん、コンボスタイルに通じる話もかなり出てきて、いろいろと勉強になった。興味深い話がたくさんあって、2時間あっという間でした。

メンバーたちも、昨日のライブの疲れも見せずに、すごく真剣にかつ楽しんでいるようでした。
メンバーそれぞれに言いたいことがたくさんあるようで、メンバー同士でマイクを渡しては次々にアドバイスを送り、通訳の人も大忙し。
司会の方が慌てて時間調整に走るような、そんな素晴らしい雰囲気でした。
憧れのミュージシャンたちのこういう姿を見ると、
自分もああいう風になりたいなあと、子供ながらにいつも思う。

夜のライブで特に印象に残ったのは、やっぱりDick Oatts。ヴァンガードのリードアルトプレイヤー。
僕の大好きなアルトプレイヤーの一人です。
と言っても好きになったのはかなり最近のことで、彼の最新リーダー作の「Two Hearts」というアルバムを3か月前くらいに買って、それであまりにも良くて一気に好きになってしまった。
それ以前にも彼の演奏を別のCDで聴いたことはあったけど、とにかくこのCDが凄くいいんです!
スタンダードばかりやってて聴きやすい。でも安易なものではない、中身の濃い素晴らしいアルバムです。ぜひ聴いてみてください。

話は逸れましたが、今日あこがれのDickさんが一曲、アルトでロングソロをとりました。
最高でした。これだけでも見に行った甲斐があった。
ピアノのMichael Weissも良かったなあ。
昼間のクリニックも含め、すごく楽しかったし、勉強にもなりました。

学生時代のフルバン仲間にも何人か会いました。
それぞれ、素晴らしいライブを楽しんでいるようでした。
こういう所で再会するのはなんだかほっとします。

2010年11月26日金曜日

少々、大袈裟な話

今週に入り月曜、火曜と立て続けに演奏の仕事をしてきた。
どちらも結婚披露宴会場での演奏。
そして今日は、バイトの後に新宿サムデイのセッションに行ってきた。

総じて、自分の未熟さを痛感している。

帰りの電車の中であれこれ考えていたら、次のような考えが浮かんできた。
といっても、別段真新しいものではないけど。

誰に何を言われようとも
自分のことは自分が一番わかっていなくてはいけない。
自分が自分に一番厳しい目で見ていないといけない。
なんだかんだ自分を変えることができるのは自分だけ。

なんか強迫観念めいていて、自分でも少々怖い感じがするけど、
でも、真偽を問えば真だと思う。少なくとも今の自分はそう思う。

そうかと言って周囲の意見に耳を傾けること、周囲の手助けを借りること、
そして周囲に対して謙虚な気持ちや、感謝の気持ちを忘れないこと。
これらのことが大事なのは言うまでもない。

残念ながら、これらの点でも自分は未熟だと言わざるを得ない。

音楽的な成長を遂げるには、人間的な成長なしにはありえない。
何となくわかっていたことが、プロを目指すようになってから日に日に確信へと変化している。

かと言って、人間的な鍛錬を重ねれば音楽的に成長していくというわけでは、もちろんない。
音楽自体をとことん鍛錬しなくてはいけない。

そもそも人間だの音楽だの、分けて考えることではないのかもしれない。
「音楽=人間」
これが究極の答えかもしれない、自分にとっては。だからこそ、この道を選んだんだろう。

一介の下手くそが一体どこまで這い上がれるのか?
もがけるだけもがいてみよう。

2010年11月21日日曜日

人生初のEWI

今週はバイトが臨時休業だったこともあり
(パートタイマーである以上、素直に喜べないのが辛いところ・・・)
平日にライブを2つ見に行った。

火曜日に新宿ピットインで奥平真吾さん(ds)のThe FORCEというバンドを聴いた。
水曜日に御茶ノ水ナルで堀秀彰さん(pf)と浜崎航さん(ts)のEncounterというバンドを聴いた。
どちらもとても素晴らしくて、大いに刺激を受けた。
特に浜崎さんは、聴くのは2度目であったが、
本当に本当に凄まじい、まさに圧巻のプレイでした。

2つのライブを聴いて、いろいろ感じて考えた。ライブとかバンドサウンドのこととか。
バンド名も考えたほうがいいのか?(笑)
誰それトリオとか何某カルテットじゃなくて。

そして今日、南青山ボディ&ソウルにて、シーマス・ブレイク(ts)のバンドを聴いてきました。
言わずと知れたモンク・コンペティションの覇者、ニューヨークの若手サックスの筆頭格である。
実は、生で聴くのは今回が初めてではない。
大学卒業直前に行ったNY旅行の時にも聴いていたのだ。

予想してたものとだいぶ違って驚いた。
ゴリゴリのファンク。バリバリのエレクトリック。とにかく強烈。
シーマスの前にはibookが2台置かれ、いろんなエフェクターが置かれてた。
バンド(エレベとドラムとのトリオ)のグルーヴと音圧がまさに破壊的で、
シーマスはEWIも吹いていた。テナー以上に使ってたかも。
生EWIは初めて聴いた。
しかし、自分は今後どんなことがあってもEWIだけには手を出さない気がするが・・・。
(EWIとは、ウインドシンセサイザーつまりエレクトリック・サックスみたいなもの)

こういう音楽は、CDでは自分から進んで聴くことはまずないので
生で聴けたのは逆に良かった。

興味ある人は明日、というか今日、
新宿ピットインでもやるそうなので、行ってみてはいかがでしょうか?一見一聴の価値ありです。

2010年11月16日火曜日

イタリア人、現れず

今日は井上祐一さんのピアノレッスンに行った。
ピアノレッスンと言っても、ヴォイシングやスケールのことを学んで
自分のサックス演奏に生かそうという意図でやっている。
さすがにこの歳になって本格的にピアノを弾けるようにしたい
なんていう気概はないが、
せめて伴奏程度はできるようになりたいという気持ちがある。
今日も興味深いことを教わったので、練習に生かしていきたい。

レッスンの後、新宿のタワレコに行った。
そしたら「輸入盤クリアランスセール」と書かれた小さなワゴンがあったので、隈なく物色した。
超マイナーで見たことも聞いたこともないようなCDたちに交じって
Jerry Bergonzi(ts)とHank Crawford(as)のCDを発見。

な、なんと
1枚たったの
290円!!

牛丼一杯の値段・・・。
アーティストとしてはこの上なく残念なことでしょうけど、
リスナーとしてはこの上なくラッキー。

そのあと、浅草じゃのめのセッションに行った。
先日お会いしたイタリア人サックス奏者のGianniがこの日のセッションに来ると予告し、
僕も行くと約束していたからだ。

しかし、残念。
Gianni現れず。
これぞイタリア人のラテン気質なのでしょうか?会いたかったなあ。
でも楽しいセッションだったので行って良かった。
ホストがギター2人という非常に珍しい組み合わせ。
普段あまりやらないボサノバの曲や歌伴がたくさんできたので、よかった。

でもって、3/5(土)にこちらでライブすることになりました!
”じゃのめ”はとても雰囲気がいいです。
くつろげて、なおかつ音楽に浸れる距離感がいいです。
マスターや店に集まる常連さんが、いかにも下町情緒あふれるあったかい感じで、素敵です。
共演メンバーなど、詳しくは乞うご期待ください。

2010年11月13日土曜日

Good Morning, But おやすみなさい

朝帰りじゃすとなうである。
(こんな言い方が存在するかどうかは知りません)
こんな時間から食欲旺盛で、
ご飯2杯とシャケと納豆とシューマイと漬物とワカメスープをたいらげた、じゃすとなう。

高田馬場までコットンクラブの深夜ジャムに行ってきた。

そもそも
夜中の12時近くに家を出て、楽器抱えて電車で都内に向かうのは
正直いつも気が重たくなる。

自分の中で適当な言い訳を作って、行くのをやめようとする自分との
闘いがそこにはある。

しかし、行けば必ず素敵な出会いと強烈な刺激を得られるのがコットンクラブのセッションだ。
だから、朝6時になれば自分の気分は清々としている。

今日もまさしく、出会いと刺激に満ちていた。
中でも、ホストの三木俊雄さん(ts)から本当にありがたい言葉をいただき、とてもうれしくなった。
自信やモチベーションが、また一歩大きく膨らんだ。
自分のなかに大切にしまっておこうと思う。精進を続けようと思う。

2010年11月9日火曜日

カルテットでライブします

12/2(木)の上野エブリスイングでのライブですが、
今回はドラムを加えてカルテットでお送りします。

12/2(木)@上野Every Swing
19:00オープン
20:00スタート
チャージ1700円

山中一毅(Alto Sax)カルテット
with
寺島優樹(Piano)
北尾直樹(Bass)
渡邊雅之(Drums)

僕はもともとドラムと一緒にやるのが好きです。
ドラムを聴くのも好きです。
ドラムを加えると、選曲の幅も広がりそうで楽しみです。

というわけで、ぜひともお越しください!

2010年11月8日月曜日

You don't know what love is, I don't know where a jam house is

自分で言うのもなんだが、
最近、一皮むけた気がしている。
自分の演奏のことである。

演奏に迷いがなくなってきたというか、
考えずとも、やりたいこと、あるいはやろうとしている以上のことが
自然に出てくるようになったと感じている。

しばらくすればまた迷いが出てくるだろうけど、それは次の次元での話。
とにかく今は、自分で自分の成長を感じるし、自分の演奏が楽しめている。

何が自分を成長させているのかも、自分の中では冷静に分析できているし、
今後、何をしていけばいいのかも今は割とクリアに見えている。

以下、ここ数日の刺激的な日常。

木曜日は田中哲也さん(tp、角田健一ビッグバンドのリード・トランペッター)のコンボに飛び入り。
stablematesやornithologyなどを一緒にやった。
特にornithologyは自分でも驚くほど良い演奏ができたように思う。楽しかった。

土曜日は大塚ドンファンのセッションに行き、仲間を増やす。
いつもながら同世代の素晴らしいミュージシャンの演奏に脱帽。

そして今日、日曜日は
まず新大久保へ。
木曜日に田中さんに誘われたイベントに行き、山田壮晃(ts)ビッグバンオーケストラというプロのビッグバンドのライブをタダで聴かせていただいた。しかも大森明さん(as)がゲスト。あの方の演奏をただで聴けるなんて、なんてラッキー。大森さんは言わずと知れたビバップ・アルトの最高峰に位置する素晴らしいプレイヤーである。音、フレーズ、佇まい。全てが勉強になった。田中さんがリーダーの山田さんに紹介してくれ、名刺を渡すことができた。リハトラでもいいから、ぜひ呼んでいただきたい。僕の中には、他人のバンドに入って経験を積みたいという気持ちが、今とても強くある。

そのステージを見た後、つづいて浅草へ。
9月に続いて12月のライブでもご一緒する北尾直樹さん(b)のライブを見に浅草じゃのめへ。
ここで素晴らしいサプライズが連発!
まずはカルテットのフロントを務めたDaniel Perkins(ts)さん。
僕自身、名前も演奏も聞いたことないプレイヤーだったが、本当に素晴らしかった。
カリフォルニア出身と言っていたが、まさに本場アメリカの音で、テクニックも抜群。
伝統的なものと今風なもののバランスが最高でDexter GordonやMichael Breckerを彷彿とさせた。
このお方、実は、浅草にほど近い下町で、英語教師をしているそう。人柄も素晴らしかったなあ。
3曲ほど飛び入りさせてもらい、終演後もサックストークで盛り上がってしまった。
(秋吉バンドに帯同して以来、臆せず英会話できるようになったらしい)

さて、ライブが終わり、楽器も片づけ、そろそろ帰ろうかと皆一息ついていると、
じゃのめの玄関口に一人の外国人が現れた。右手にはアルトサックスを持っている。
いったい誰だ?
話を聞けば、イタリア人のプロのジャズサックス奏者で、自分のバンドのツアーで日本に来ているという。なんか凄そうなので、「1曲やったら?」というマスターの一声で、早速セッションが始まる。
”You Don't Know What Love Is”、OK?
始まって一音出して、空気が変わった。間違いなく本物だ。
素晴らしかった、というか凄かった。彼の名は、Gianni Gebbia。
彼に続いて私もソロをとり、明らかに触発されている自分がいた。
もちろんDanielも素晴らしいソロを聴かせてくれた。

















左がDaniel、右がGianni。真ん中は久しく新しい服が買えないジャパニーズサックスプレイヤー。

You Don't Know~の一曲を終え、談笑していると、
Gianniが「こんなところにこんな場所があるなんて知らなかった」と言っていた。
僕も初めて行ったが、素敵な雰囲気のお店ですぐに気に入ってしまった。
楽しかった。興奮した。ジャズとはなんてスリリングなんだろうか。

北尾さん、保坂さん(pf)、渡辺さん(ds)、Daniel、Gianni
楽しいひと時を、どうもありがとうございました。

今日はやたらと威勢のよいことを書いてしまったが、
明日からまた謙虚に慎ましやかに暮らしていこうと思う。

にしても、一回のブログが長いよ。
もう少し、こまめに小出しに綴っていかねば。

2010年10月30日土曜日

伝説の一夜(穐吉敏子ツアー回想録vol.2)

中国で撮ったお気に入りの一枚↓





















北京の故宮をバックにポーズを決めるおじさん。カメラに気づいていたのだろうか?

さて、少し間が空いてしまったが、前回の続きを覚えている限り書き残しておきたいと思う。

東京公演は主催者の一員ということもあり、当日は大慌てで大変忙しかった。
なにせ上海からの帰国当日に東京公演をするという、超強行スケジュールである。
メンバーの乗った飛行機(上海→成田)が遅れたという一報を聞いた時は焦ったが、
成田からの送迎バスにメンバーの楽器が乗りきらなかったという知らせを聞いた時はもっと焦った。ベースと管楽器の一部が下のトランクに入らなかったそうで。

しかし何とかなるものである。
メンバーの便も約1時間半遅れで到着し、積めなかった楽器もワゴン型タクシーに乗せて運搬。
中国ではやらなかった曲を中心にリハをささっと済ませて、本番を迎える。

そして伝説の一夜は幕を開けた。

あまりにも素晴らしすぎた。

本番中も慌ただしく動きまわることがあったが、
それでも何曲かは舞台袖から見ていた。

Long Yellow Roadが始まって、あのメロディーを聴いたときに、なぜか涙が浮かんできた。
たった1週間をとはいえ、時間を共有した者同士には特別な感情が芽生えてしまうのだろう。

こう言ってしまっては何だが、明らかに北京・上海のときとは比べ物にならないようなエネルギーがステージ上から発散されているのに気づく。
メンバーの表情、音にこもる気の入り方が凄まじいのだ。
曲を重ねるごとに加速度的に増していくテンション。
本当に本当に楽しすぎて、それはもうヤバいくらいに。
それは聴いている僕だけでなく、メンバーたちもそんな感じだった。
表情が違う。気合の入った表情と、楽しくてしょうがないという笑顔。

東京公演は素晴らしい演奏が生まれる条件が完全に整っていた。
素晴らしい音響と、素晴らしいお客さん、素晴らしいレパートリー。
そして、メンバーたちがこれが間違いなくラストステージであることを心のどこかで認識していたのだろう。本当に感動的なステージだった。

僕だけが半ば興奮状態で語っているようだが、
親しくさせてもらっている某ジャズ雑誌の記者の方から頂いたメールの一文を紹介しておく。
「仕事柄、いろいろなライヴやコンサートを見ますが、ああいう胸の空くような公演に
はなかなか出会えません。伝説の一夜となりましたね。」

というわけで、“伝説の一夜”という言葉、頂いちゃいました。ごめんなさい(笑)

一週間を通じて何人かのメンバーとは、ちょっとしたやりとりをすることができ、
音楽に取り組む姿勢を間近に見ることができ、非常に貴重な体験ができた。
中でも、本番直前の楽屋周辺で、何人かのプレーヤーが、
本番前とは思えないハードな練習に取り組む姿は目に焼き付いている。
David Bixler(as)とTom Christensen(ts)は特にすごかった。練習熱心で知られるコルトレーンの逸話を思い出してしまった。Lew Tabackinもフルートのメロディーを何度も確かめるように吹いていた。
見習いたい。

二人のバンド・リーダーは本当に偉大な方だった。
今更何を言ってるんだ、と思わないでいただきたいが。

まずLewさんは、真の芸術家だと感じた。
ソロをとるだけで周りの空気、すべてを変えてしまう。
彼の音に包まれると、何もかもが高貴なもののように感じてくるというか、
変な話、生きててよかった的なことを感じるのだ。
心の奥底まで音が届く、本当に素晴らしいプレイヤーだと思った。
聴いたことのない人は絶対に聴いてほしい。テナー、フルートともに超一流。


Lewさんとマンデイ満ちるさんに挟まれて緊張気味

そして、穐吉さん。
結局のところ、このツアーを通じて、個人的にお話をすることはできなかった。
とてもじゃないけどできなかった。あまりにも偉大で、易々と近づけるような方ではない。
でも、話さなくても、この人の凄さはいるだけで伝わってくる。
真に偉大な方というのは、話したりしなくても、
ただその人の醸し出す空気だけで伝わるのかもしれない。
苦労を重ねて成功に辿りついた年輪や信念のようなもの、
自分が成し遂げてきたことに対する自負のようなもの、
人々に素晴らしい音楽を届けたいという情熱や愛情のようなもの、
そういったすべてが全身から溢れていた。

穐吉さんを正面からとらえたショットは、残念ながらない。だから背中で語ってもらおう。

ついてまわった者の裏話的な観点で言うなら、
今年81歳という御歳を迎えられるとのことだが、彼女は現役の「役者」である。
カメラが回っていたり、ステージに立ったり、いわゆる本番となると、スイッチが入る。
姿勢、話し方、表情。何から何まで超一流のそれに変わる。オーラがみなぎるのである。
その様を目撃できたことを本当に光栄に思う。

他のメンバーも何人か紹介しよう。
リードアルトのDave Pietro。
ニューヨークのリードアルトの音がする。ソロもかっこいい。本当にうまい。
実は6月くらいに東京で聴いて、素晴らしすぎてその場でCDも買ってしまった。
今回は時間がなくて教わることはできなかったが、来年も東京に来るそうなので、
今度こそ事前にコンタクトをとっていろいろ話を聞いてみたい。


続いて、サードアルトのDavid Bixler。
この人には本当に感謝している。人間的にも素晴らしい。
ツアー中、すれ違うたびに声をかけてもらい、レッスンまでしてもらえた。
「Be Patientにやっていれば、いつか必ずfreedomな演奏ができる」
この言葉を信じて、続けていこう。


セカンド・トランペットのAlex Sipiaginはニューヨークの最前線にいるプレイヤー。
ソロかっこよすぎ。ロイ・ハーグローブを彷彿とさせる。
Dave Holland(b)やMichael Blecker(ts)との共演歴があり、最近はChris Potter(ts)らとやってる。
マンデイ満ちるさんの夫です。そんな方と、私は一緒に中華を食べてしまいました。
ぜひ一度聴いてみてほしいプレイヤーです。




 

というわけで、長々と書きましたが、
ニューヨークに行く気持ちが一段と強まった今日この頃である。
もう少し地力を蓄えたら必ず行こうと思う。焦らず、しかし着実に前へ。
そして機を逃さず行こうと思う。

最後に、関わったすべての方に、心からお礼を言いたいと思います。
とりわけテムジンの社長、そしてバンド・メンバーの方々には本当に感謝。
ありがとうございました。


ところで、
昨日、高田馬場コットンクラブの深夜ジャムに行った。
多田誠司さん(as)、片倉真由子さん(pf)、高道晴久さん(b)がホスト。
それぞれの方とお話ができて良かった。
多田さんのセッションには3回目だが、「Yeah!」と笑顔で肩をたたかれたのは
正直かなり嬉しかった。
片倉さんには横濱ジャズプロムナードで聴いて気になっていたことを直接聞くことができた。
高道さんにはニューヨーク&ボストン留学事情を聞くことができた。
そしてこの夜のセッションには、なんとなんと
BENNY GREEN(pf)!
が来ていた。圧巻!ものすごいタッチから生まれる強く美しい音。強烈なスイング。YEAH!

まだまだ東京も捨てたもんじゃない。

2010年10月26日火曜日

中国での出来事(穐吉敏子ツアー回想録vol.1)

穐吉敏子ジャズ・オーケストラ・フィーチャリング・ルー・タバキン
の東京公演から早1週間が過ぎた。

10/13に北京に到着し、10/15北京公演
10/16には上海に移動し、10/17上海公演
10/18には東京に戻り、10/18東京公演(移動日=公演日!)
という恐ろしくタイトなスケジュールの中で、
テレビの撮影部隊の手伝いをこなしながら、バンドに同行したわけである。

終わってしまった今は、もはや何とも言えない心境である。
悪い意味ではない。
今思えば、夢のような時間だった。

書きたいことは山ほどある。
今日のところは、どんなことがあったのか書いてみようと思う。
思ったこと、感じたことはまた後日詳しく。

①10/13
成田から北京に到着。
中国航空の機内アナウンスの英語が、もはや中国語に聞えて笑えた。
晩飯を食べた飲食街の街並み↓ 赤提灯が食欲&酒慾をそそる?
 

②10/14
この日は、北京公演前日ということで、バンドのリハーサルを撮影。
本物のサウンドを目の当たりにし、一人でテンション揚がりまくってしまう。
マイクなど一切通さない、練習室での生音。これは鳥肌ものである。
撮影の手伝いをこなしつつも、バンドに目が釘付けになる。
メンバーのウォーミングアップから、楽器のセッティングから、立ち居振る舞いまで
何から何まで気になってしょうがない。
練習が休憩になり、撮影も一時中断したところで、すかさずバンドメンバーとコンタクトを図る。
とりわけ、Alto Saxの2人、Dave Pietro & David Bixlerには
自己紹介(事前に飛行機の中で何年かぶりの英作文を断行し丸暗記しておいた(笑))をして
名刺を渡すことに成功。
図々しくも「このツアー中、もしも時間があれば何か教えていただけませんか?楽器も持ってきてありますんで。」みたいなことを慣れない英語で伝え、快く「Sure!」の返事をいただく。

③10/15
北京公演については撮影を一切しなかったので、この日は比較的時間が空いた。
フリーだった午前中に、ちょっと観光した。
ちなみに滞在した三日間、北京はずっと青空。
靄がかかっているのが普通で、こんなにも晴れ渡った北京は非常に珍しいそう。
というわけで↓

こうしてみると綺麗な顔をしておりますね。
それはさておき北京公演は客席でじっくりと見ることができた。

④10/16
上海に到着。この日は撮影のスケジュールがぎっしりで中々忙しい時を過ごした。
上海の街中で穐吉さんへのインタビューもあった。
このあたりから、僕自身、ようやくこの人の凄さを身をもって感じ始める。
この日の夕食は、撮影の合間を縫って一部のメンバーと会食。
マンデイ満ちるさんとその夫であるAlex Sipiagin (Tp)、それからAndy Hunter (Tb)の三人を連れて
上海蟹のお店へ。
黒烏龍茶のCMに出てきそうな丸テーブルを囲む店で、極上中華を味わう(ごめんなさい)。
上海蟹など当然生まれて初めてだが、
正直それよりもAlexやAndyと何を話そうかで頭がいっぱいであった。
しかしながら、最年少の私は丸テーブルを回ってビールを注ぐのに忙しかった。
日本語が少し話せるAndyに「オツカレサマデス!」と言われ、思わず苦笑い。

⑤10/17
上海公演当日。コンサート自体を撮影することもあり、朝からフル稼働。
と言いつつも、僕自身は撮影するわけでもないので、やはりコンサートは客席で聞けた。
そしてこの日は何よりも大きな出来事が本場前にあった。
リハも終わり、後は開場・開演を待つのみで、しばらくの待ち時間が生まれた。
楽屋周辺でもメンバーが思い思いに本番前の時間くつろいでいる様子。
そのとき僕の前を通りがかったDavid Bixlerと何らかのやりとりをした。
詳しくは覚えていないのだが、何らかの会話をした後、
David:「今、楽器は持っているのか?」
I:「持ってきた。でも今、車の中だ」
みたいな会話をした。
今がチャンスだ、と確信するも、よりによって車は買い出しに出てしまっていた。焦った。
車よ、早く戻ってきてくれ。そう願っていると10分もしないうちに戻ってきた。
急いで楽器を取り出し、楽屋に直行!
サンドイッチを食べていたMr.Bixlerに楽器を見せた。
I:「楽器、取ってきました!お願いします!!」
David:「オッケー、やろう!」
というわけで、即席のレッスンが実現したのである。
楽屋の裏の裏の、いくつかのドアを開けてたどりついた非常階段の踊り場みたいなスペース。
感動と興奮の中、胸の高鳴りを抑えて、まずはConfirmationをテーマからソロ1コーラス。
北京に来てから練習できていなかったから、不安もあった(何よりリードの状態が不安だった)が、意外と良い演奏ができ、落ち着きを取り戻す。
その後は苦手な英語を懸命に聞きとった。幸いにもだいたいわかった。
約20分、貴重な時間はあっという間に終わった。
それにしても、なんという素晴らしい体験。
Thank you so much, Mr.Bixler↓
今日はここまでにしておきます。
東京公演ならびにツアーに同行した所感については、また日を改めて書きます。
お楽しみに!



2010年10月12日火曜日

いよいよ明日、中国入り

穐吉敏子ジャズオーケストラの中国(北京・上海)&日本公演がいよいよ目前に迫ってきました。

昨日に続き今日も会社に行って、会社員のときのようにせっせと働き、
緊張感も少しばかり出てきたような。

僕も明日、バンドとともに北京に向かいます。
なんだかんだ中国は初めて行くので、楽しみです。

少し前まで、日中関係が危険な状況でしたが、
ここにきて何とか落ち着きを取り戻しつつあるので、一安心。

今回は、番組制作のADとして行くことにはなっていますが、
その仕事はきちんとやりつつも、
隙あらばバンドメンバーと絡んで(と言いつつも英語力に全く自信なし)
いろんなものを盗みたいと思う。

もちろん楽器も持っていく。ケースを開けるタイミングがあるかはわからないけど、持っていく。
社長もそれは許可してくれたし。

たった1週間弱とはいえ、
全行程を終えた時に、自分がどんなものを得て帰ってくるのか、今から楽しみです。
写真とともに、後日詳しく報告しますので、お楽しみに。

というわけで、東京公演のチケットはまだ残っております!
本当に素晴らしいこの機会を、お見逃しなく!
10/18(月)当日になって来れる、となった場合も私にお電話ください。
午後は帰国してますので、携帯通じます。
逆に、明日から10/18までは携帯通じませんので悪しからず。

それでは、またお会いしましょう、お元気で!

2010年10月11日月曜日

横濱ジャズプロムナードに行ってきた

プロムナードとは散歩道という意味だそう。
フランス語だそうです。さすがはハイカラ都市、横濱。

今日は幸い天気にも恵まれてお散歩日和だった。

今日の最大の収穫は、山口真文(ts,ss)クインテットを見れたことだろう。
山口真文さんの演奏は初めて聴いた。
さぞかしすごい方なんだろうということは頭に入っていたが、
聴いていて度肝を抜かれるような感覚と、心の奥深いところに生じる感動とが同居するような、
それはもう素晴らしい体験をしてしまった。

調べれば1946年生まれの方だが、
年齢など関係ない。エネルギーとクリエイティビティに満ち溢れていて、
それでいてクールネスが常に支配しているような感じ。

慣れない横文字ばかり並べてみましたが(笑)
簡単に言うと、落ち着き払った中にある凄味というか、
もっと簡単に言うと、とにかくカッコ良すぎた!

ジャズに限らず音楽が好きな全ての方に、山口真文さんの音楽をオススメしたい。

あまりにも過剰に書いてる感じですが、
割と正直書いております。

でもって、もう一つだけ書かせてもらうと、
フロントプレイヤーで、あれだけバックのリズムセクションにインスパイアできるプレイヤーは
めったにいないのではないかと、個人的に勝手に思いました。
それは、プレイはもちろんオリジナルのコンポジションも含めてのことです。
もちろん、片倉真由子さん(pf)をはじめとしたバックの方々も素晴らしかったです。

今日はやたらカタカナを使いたい気分です、なぜかはわかりません。

他にもいくつかのバンドの演奏を聴いた。
自分にとっては、すべてのことが勉強になった。

すごく楽器を吹きたい気分だが、
今日は修理中のため、楽器がない。
さてどうしたものか。

2010年10月10日日曜日

長友と香川とマークⅥ

街中でばったり目撃してしまった。

今日午後1時ごろ、浦和駅近くの某一級ホテル(都内であれば二級)の前を歩いていたら
海外リーグで好調を維持するサッカー日本代表の二人の若武者
MF 香川真司(21)
DF 長友佑都(24)
を発見。

昨日埼玉スタジアムでアルゼンチン戦があったから(見事勝利!)
ここのホテルに泊まってたんですね。

二人とも、真昼間に代表の練習着みたいな恰好で普通に通りを歩いてるから、
最初見えたときは、単なるファンか何かと思った。
けど、近づけば近づくほど香川だった。
さらにその後ろから明らかに長友が現れた。セブンイレブンから出てきた(笑)

数人の群れにサインを求められ、例によって携帯でパシャパシャやられていた。

斯く云う私も、その昔はW杯を夢見たサッカー少年。
久々にドキドキワクワクしてしまい、少し立ち往生してしまった。
さすがにサインを求めたり写真を撮ることはしませんでしたが。
けど、明らかにテンション上がってた。

しかし、冷静に考えると二人とも年下なんですね。
海外で修業を積み、日に日にたくましく成長していく姿には本当に刺激を受けます。

よりによってこの二人に遭遇したのは何かの啓示のように思えてしまうほど。
自分ももっともっと頑張ろうと強く思う。

今日は久々ジャズマルのセッションに行った。
1曲目のあと、楽器のバネが折れてしまい、lowFのキーが開閉できなくなってしまった(泣)
サビによる劣化が原因と思われる。定期的にきちんと掃除をしないとこうなる。
その代わりに、マスターが所有するマークⅥを吹かせてもらえたのだった。
この楽器を吹くと、思わずマークⅥという代物に浮気心が芽生えてしまう。

それはさておき、
ジャズマルにて、来年2/26(土)にまたライブをさせてもらうことが決まった。ありがとうございます!
まだ先のことですが、詳細決まり次第お知らせします。

(注)マークⅥ・・・サックスの超名門ブランドであるセルマー社が、主に1950~60年代に生産していたサックスのモデル名。世界中のジャズ・プレイヤーに愛される人気者。平民にはなかなか手の届かない値段で取引されている。

2010年10月1日金曜日

千里の道も一歩から、ひとまずホッ

一昨日、上野エブリスイングにてライブをした。

来ていただいた皆さん、ありがとうございました。
今回もたくさんの方に来ていただけて、心より感謝しております。

マスターも「こんな来るとは思っていなかったよ(笑)」、と嬉しい誤算だったようで、
ライブ後は何となく上機嫌な感じでした。よかった。

ところで、
ライブの録音を聴いてたら、自分がMCで「ありがとうございます」を連発しまくっていたので、
最初のうちは笑えたが、あまりにも連発するので、恥ずかしくて苦々しい気分になった。

しかしながら、結局のところそれ以外に言葉が見つからなかったということで、
その初々しさも含めてご容赦願いたい。

2つのライブを通じて、いろんな方とのいろんなつながりに支えられていることを思い知らされた。

もちろん演奏や選曲のことやMCのことや、とにかく何から何まで、いろんなことに気づかされたので、次につなげていきたいと思います。

以下セットリストです。
1st Set
①Just in Time (Jule Styne)
②September in the Rain (Harry Warren)
③Blame It on My Youth (Oscar Levant)
④Recorda-Me (Joe Henderson)
⑤Ornithology (Charlie Parker)
2nd Set
①All the Things You Are (Jerome Kern)
②A Flower is a Lovesome Thing (Billy Strayhorn)
③Dear My Traveler (Kazuki Yamanaka)
④Remember (Irving Berlin)
⑤Blue Monk (Thelonious Monk)

後ろのコルトレーンのポスターがいい感じです。高校時代の友人が撮ってくれました。

エブリスイングには、他にもパーカーやマイルスのかっちょいいポスターが並んでいます。
来てくれたあるお客さんによると、ニューヨークのスモールズという、有名なジャズクラブに雰囲気が似てるそうです。

皆さんのおかげで、12/2(木)にまたここでやれることになりました!
平日の夜ですが、ぜひともまた上野に集まってくださいませ。よろしくです!

2010年9月26日日曜日

やったぜ、最多記録更新!

昨日のジャズマルに来てくださった皆様、本当にありがとうございました。
おかげさまで、満員御礼。
テーブルが足りなくて、お店の外にはみ出しそうなくらいでした。すみませんでした。

しかも、集客数25人は、ジャズマル史上最多とのこと。
びっくりです。いきなりやっちゃいました!

終演後は、お客さんから「楽しかった」との声をたくさんいただくことができ、
これはまさにミュージシャン冥利に尽きることです。
僕にとっては、お客さんに楽しんでもらうということが、最大の目標の一つです。

ジャズマルくらいの広さは、
演奏者とお客さんが、お互いの息吹というか、温度というか熱というか
そういうものを感じあえるので、とてもいいです。

以下、演奏曲目(作曲者)を載せておきます。
1st Set
①I'll Close My Eyes (Billy Reid)
②Just in Time (Jule Styne)
③Smile (Charles Chaplin)
④Yesterdays (Jerome Kern)
⑤Ornithology (Charlie Parker)
2nd Set
①Lullaby of the Leaves (Bernice Petkere)
②Recorda-Me (Joe Henderson)
③In Love in Vain (Jerome Kern)
④Dear My Traveler (Kazuki Yamanaka)
⑤Pfrancing (Miles Davis)
⑥アンコール Stella by Starlight (Victor Young)~Take the A Train (Billy Strayhorn)

学生のとき以来の、リーダーライブをして、
①人前で演奏することの楽しさを、かなり思い出してしまった
②本番の面白さを改めて“痛感”した。すなわち本番とは、共演者との刺激的なやりとりや、未知の領域に突入するハプニング性を楽しみながら音楽を作っていく場であることを、再認識した。
③素晴らしい共演者に恵まれてこそ良い音楽ができる(今回の二人でよかった)
④2セットをこなすには、まず体力がなくてはならない
⑤自分の未熟さ、つまりのびしろの大きさ(何というプラス思考!)を実感した
※:ウェイン・ショーター(ts,ss)はこのようなことを、"facing unknown"という言葉を使って表現していた。


次回は29日の水曜日。上野にてお会いしましょう。

2010年9月24日金曜日

Keith Jarrett, Gary Peacok, Jack DeJohnette

昨日は、渋谷オーチャードホールにて
キース・ジャレット(pf)のトリオを聴いてきた。
生で聴いたのは今回が初めてである。

正直な感想を言うと、
少し期待外れだった。

敬愛する、大好きなトリオの演奏にこんな言葉は使いたくないのだが。

あまりにも期待が大きすぎたせいもあるだろう。
CDで何度も聴いている、あの神懸かった演奏と比べてしまうからだろう。
もしかしたら、年齢による衰えもあるのかも。そんな嫌なことまで頭に浮かんでしまった。

昨日はキースはあまり調子が良くなかったような印象を、少なくとも僕は受けた。
ゲイリー・ピーコックは一人気を吐いていたような感じを受けた。
デジョネットは、終始サポートに回っている感じで、キースに歩調を合わせているような感じ。

当たり前だが、これらはあくまでも僕個人の見解である。

それでも、あの3人が醸し出す特別な空気を感じ、一瞬一瞬の音に全神経を注いでいると、
素晴らしい音楽が聴こえてきた。
昔のような派手な展開にはならないけれども、
落ち着いた、正直で取り繕うことのない、清らかな音が聴こえてきた。

そう思うと、そもそも僕の期待した姿勢が間違っていたのかもしれない。
CDのような演奏が聴けるかもしれない・・・愚かな自分を反省。

そもそもジャズは、その一音一音が鳴り始めるまで、何が起こるか分からない。
今日という日が始まるまで、何が起こるか分からない。同じことだ。

昨日はバラードが多かった。雨が降っていたせいもあるのかないのか。

そんな中、アンコールの2曲目、最後の最後に演奏した
When I Fall in Love
キースの十八番中の十八番であるバラード。
この曲のエンディング、キースのカデンツァで、ついに神が舞い降りた。

とめどなく広がっていくあまりにも美しいメロディ、ハーモニー。
まだ続いてほしい、と思った時には、曲は終わりを告げた。

こんな瞬間が訪れるから、ジャズをやめることはできない。

2010年9月21日火曜日

I LOVE ミスチル

今日、数年ぶりにミスチルを聴いた。

久々に聴きたくなって、奥まった場所に放置されていたCDを取りだし、
すぐにパソコンに取り込んで、即座にipodに落として、そのまま外出。

ミスチルの「I LOVE U」というアルバムを聴いた。
好きな曲がたくさんあった。

実は、ミスチルは小学生の頃からずっと好きで、アルバムもたくさん持ってる。
好きな音楽はジャズとミスチルって言いたいぐらいだ。

あまり良くないことに、最近はジャズばかり聴いていて、
160GB入るipod-classicの中身もジャズばかりだったけど、
いつ聞いても、ミスチルはいい。

帰宅してきて、ベン・ウェブスター(ts)とアート・テイタム(pf)の共演盤聴いた。
ベンウェブも久々聴いたけど、
いつ聞いてもあの音は体に染み入ってくる。

2010年9月19日日曜日

自信をつかむために、夜の徘徊

昨日は充実していた。

まずは、大友義雄さんと近藤和彦さんのスペシャルな2管アルトバトルを渋谷KOKOに聴きに行き、飛び入りで2曲一緒に吹かせてもらった。

大友さんとは、昨年の大晦日に渋谷KOKOの年越セッションで出会い、幸運なことにそこで目をかけてもらった。それ以来、一度大友さんのグループレッスンに遊び行ったり、一緒に呑んだりしたが、今回は「必ず楽器をもって見に来なさい、絶対勉強になるから。吹かせてあげるから。」ということで、前もって誘っていただいていたので、満を持して行った。

最高に盛り上がったライブはとても楽しかった。
偉大なお二人に挟まれて吹けたこと、素晴らしいリズムセクョン(Pf関根敏行さん、b若林美佐さん、Dr正清泉さん)の前で吹けたこと、たくさんのお客さんを前に吹けたことに感謝。
今回はとにかく楽しめたし、自分の演奏にも少しはいいところがあったと思う。

大友さんにも少しだけ褒めてもらえたので、良かった。もちろん課題もたくさんあるけど。
近藤さんとは初めてお会いしたが、いろいろな話を聞けて良かった。興味深い話がたくさんあった。

総じて、行って良かった。

ライブが終わってから、そのまま大塚ドンファンへ深夜セッションに向かった。
今日は、人が少なめだった。先月が多すぎたのかな。
その分、たくさん曲ができた。

何よりも原大力さん(Dr)と、たくさんのお話ができた。というより、聞けた。
原さんとも初めてお話をしたが、とにかく聞けば何倍にも話を返してくださるので、何というか興奮した。テンションが上がった。
新たな課題も見つかったし、やっぱりなっていう課題もわかったし、少しの自信をつかむこともできた。

自信。これは一人のミュージシャンとして、とても大切なものだと、最近改めて強く感じている。
まあミュージシャンに限ったことでも何でもなく、結局一人の人間として、と言われればもちろんそうなのだが。

長くなってきたのでそろそろやめます。
総じて、良い一夜を過ごした。

2010年9月17日金曜日

大事なもの

僕にとっては、横浜まで行くのは遠出だ。

横浜にドルフィーというライブハウスがある。
今日はそこで川嶋哲郎さん(ts)のトリオ(吉田桂一さん(pf)、小林航太朗さん(b))を聴きに行った。

一言、素晴らしかった。

たくさんのものを得た。中にはとても大きなものもあった。
行って本当に良かった。

帰りに吉野家に立ち寄り、牛鍋丼を食べた。
CMで見たのもあって、正直期待していた。

牛丼より100円も安いわけがわかって、ある意味納得した。

音楽において大事なもの、
牛丼において大事なもの、
今日少しわかった気がする。

2010年9月15日水曜日

穐吉敏子さんについていく

言わずと知れた、日本ジャズ界の第一人者、そしてアメリカのジャズ界でも認めれたレジェンド、
穐吉敏子さん。

僕とは遥か彼方のかけ離れたところにいる、それはそれはすごい人なんですが(前述の通り、そんなこと言うまでもない)
そんな方と、僕が少しの間ご一緒できることになったんです!!
とは言え、もちろん一緒に演奏するって意味ではなく・・・

実は、この10月に既に解散した穐吉敏子ジャズ・オーケストラが、一時的に復活し、中国(北京と上海)と日本(東京)でコンサートを行うんです。
で、そのツアーのアシスタント・マネージャー的なこと(簡単に言うと雑用)で、この私が帯同することになったんです。

は?なんでお前が?

と大半の人は思うでしょうが、詳しく書くと少し長くなるので簡潔に書きます。
僕が昨年まで勤めていた会社(中国に強いテレビ番組制作会社)が、穐吉さんと約20年近い付き合いがあり、中国に精通してることもあって、今回のツアーをサポートすることになったんです。
しかも東京公演では主催会社なんです。
すると、本当に親切で懐の大きい社長が気を利かせてくれて、ジャズを志して退社した僕に、わざわざこのような役目を与えてくれたんです。
本当にありがたいことです。即座に「何でもやるんで、よろしくお願いします!」と言いました。

社長の述べた「俺と山中でこのコンサートを作っていこうと思ってる」という熱い言葉を胸に、精一杯働こうと思ってます。もちろん、この希少なチャンスを生かすべく、同じミュージシャンとして多くのものを吸収したいと思ってます。

というわけで、僕のライブももちろんですが、

一世一代、一夜限りの復活コンサートをぜひとも聴きに来てください!
僕のライブと違って、聴き逃したら間違いなくもう一生聴けません。
アメリカで30年間、ニューヨークで毎週演奏していた伝説のビッグバンドです。
メンバーはもちろん、ニューヨークからほぼ当時のメンバーを連れてやってきます。
穐吉敏子(Pf&Cond.)、Lew Tabackin(Ts&Fl)、マンデイ満ちる(Vo)、
Dave Pietro、David Bixler、Tom Christensen、Mark Lopeman(以上Sax)
Daniel Levine、Alan Ferber、Andrew Hunter、Tim Newman(以上Tb)
Mike Ponella、Joe Magnarelli、John Eckert、Alex Sipiaguine(以上Tp)
Paul Gill(Bass)、Andy Watson(Drums)、Wilson Corniel(Conga)

日時:10月18日(月)
開場:18時30分 開演:19時

チケット
1階(指定席)10,000円
2階(自由席) 7,000円
発売:株式会社テムジン http://www.temjin.co.jp/
  (専用電話)03-3466-5031(平日の10:30~18:00)



興味のある方へ、ここだけの話、僕に連絡をいただければ少しお得です。
なお、今月発売のジャズライフ最新号にも関連記事が載ってます。


なんか、このブログ、のっけから宣伝ばっかですね(笑)
まあ今後は、もっといろいろ書いていきます、たぶん。

懲りずに見ていただけると幸いです。

2010年9月11日土曜日

ライブします

やろうやろうと頭の中では思いながら、ずっとやらなかったブログ。
この手のことは、本当に必要に迫られない限り、なかなか始めないのが自分の習性です。
おのずと時機がやって来るのを待つ、それまでは放っておくということが何においてもよくある。

今までミクシィやらツイッターやら何やら、全く手を染めなかった私がブログを始めるというのは、よほど必要に迫られてのことだとお気づきでしょうか。

というわけで、ライブがもう2週間後に迫っています。迫られています。

山中一毅(as)トリオ
with寺島優樹(pf)&北尾直樹(b)

●9/25(土)@南与野じゃずまる http://saxyuq.com/jazzmal/home.html
19:00オープン
19:30スタート
チャージ1000円

●9/29(水)@上野エブリスイング http://www.every-swing.com/#
19:00オープン
20:00スタート
チャージ1500円
3セット目はジャムセッション(参加自由)となります

素晴らしい二人のプレイヤーとのトリオで、同メンバーで2度行います!
脱サラ後、初めてのライブということで気合い入ってます!!
ぜひお越しください!!!