2010年12月31日金曜日

自覚とは、自分自身の置かれている状態や自分の価値を知ること by Wikipedia

今日は、赤坂ビーフラットにて
・椎名豊(pf)トリオ
・三木俊雄(ts)フロントページオーケストラ
という超一流コンボのライブを聴いてきました。

ジャズフェスでもない限り、プロのライブで対バンは珍しいこと。しかもノーチャージ!
年末、今年最後のライブということもあり、ビーフラットさんの大奮発です。ありがたい限りです。
ライブハウスとしては結構な広さを誇るビーフラットも超満員で、熱気がすごかった。

ライブはもちろん良かった。どちらも初めて聴いたけど、素晴らしかったです。
ちなみにフロントページの一員である浅井良将(as)くんは、
お互い関西の大学で同い年なこともあり、学生時代を知っています。
久々に彼の音を聴き、相変わらず上手いなあと惚れ惚れしました。

でもって、それぞれのバンドが1セットずつやった後に、
両バンドのメンバーによるジャムセッションもありました。

何となくそういう展開になる予感がしていたので、僕も楽器を持って行きました。
セッション前の休憩中、恐る恐る椎名豊さんに参加のお願いをしてオッケーをもらいました。

これまでにセッションで一緒に演奏したことがあるのは三木さんだけで、
周りは凄い人ばかりの中、シットインするのは僕だけで・・。客席は超満員・・・。

緊張で気が狂うかと思いきや、案外落ち着いて出番を待てた。(とはいえ結構な緊張状態)

2曲目に参加させていただいたのですが、そのとき客席から佐山雅弘さん現る!
言わずと知れた超大御所ピアニストですね。今日はお客さんとして聴いていらっしゃった。

「ヤバい、どうしよう!」と思いきや
「よっしゃ、ラッキー」くらいに思いました。(とはいえ相当な緊張状態)

曲が始まると、目の前の演奏に集中したら、とても楽しくあっという間に終わってしまいました。
周りの方々が凄すぎてこっちも最高な気分でした。
ちなみに一緒にやった方々は以下↓
<佐山雅弘さん(pf)、上村信さん(b)、広瀬潤次さん(ds)>
→後ろで超強烈なビートがずしずしと押し寄せるように伝わってきました。これはホントに凄いです。
佐山さんの別世界から発信されてくるようなバッキングと合わせて、とても心地よかった。
<浜崎航さん(ts)、奥村晶さん(tp)、山岡潤さん(euph)>
→となりでソロを聴けてこちらは無我夢中でした。皆さん、音が凄まじい。そして全てがカッコイイ!

終わってから
三木さん、それからフロントページのトラで出演されていた大坂昌彦(ds)さんと話ができた。
お二人からミュージシャンとして大切なことを教わりました。とても貴重な話でした。

自分がミュージシャンであるという自覚を持たなくてはならない。
そして、今日それが確実に芽生えた。まだほんの小さな芽ではあるが。

2011年に向けて、明らかに何かが変わった一夜だった。

2010年12月30日木曜日

マウスピースを買いました

ご無沙汰してしまいすみません。今年もあと二日でおしまいですね。

数日前、25歳になりました。
12/26生まれなんですが、徳川家康と同じです。小栗旬も同じです。
今調べたら、エスパー伊東も同じでした。

そんなこともあって、最近ふと、25歳の目標(≒2011年の目標)を考え中で、
具体的なものがいくつか頭の中には浮かんでいます。
これは近日中にちゃんとメモしておこうと思います。
必ず実現するように、この1年、やることやろうと思います。

さて、先日のブログにも書いたマウスピースの話。

ニューヨークメイヤー、やっぱりやめました。
後日もう一度試奏したら、吹きにくさを感じてしっくりこなかったんですね。
確かに音色はいいんだけど、息を入れたときの抵抗感が強くて疲れてしまう感じが。
初めて吹いた時には、こんなことほとんど感じなかったのに・・・。

というわけで、先週はいろんな所でいろんなマウスピースを試奏しまくりました。
都内の楽器店でヴィンテージのメイヤーを扱ってる店は、たぶんすべて回った。
でもいいものは全然なし。当たり前ですが、いいものは誰も手放さないから、売りに出ない。

そこで、最近の物をいろいろ試して(15種類ぐらいは吹いたと思う)
「アイゼン」(日本製)
「ピリンジャー」(イギリス製)
の2つのブランドが、とてもとても良いことがわかった。
どちらもまだまだメジャーなものではなくて扱ってる店も少ないけど、
サックスプレイヤーの間では、ジワジワと評価を高めているブランド。
実際吹いてみると、噂通り素晴らしい。

そして今回、アイゼンのニューヨークモデルを購入しました!しかも、定価の半額!!
なぜならヤマハ渋谷店の閉店セールで、閉店前日に行ったら店内全品半額!超ラッキー!!
ちなみに最後の1本でした。
吹き始めてまだ5日くらいですが、いい感じになってきました。

別の店で吹いたジャズマスターモデルもかなりいい感じだったので、
これも買っちゃおうかなという気分が高まっていて、押さえきれない感じです。どうしましょう。

アイゼンの噂について、興味のある人は→http://www.egakki.com/mouthpiece/alto/aizen/22060.html
本当かよ?!って思わず疑いたくなるような謳い文句がたくさん並んでますが、
思わずニヤケてしまうほど本当なんです。

ところで、渋谷ヤマハの閉店は寂しい限りです。
僕自身、中学生のブラバン青年時代からお世話になってます。
この店でリードやら楽譜やら教則本やら、たくさん買いました。
雑誌や教則本を立ち読みしまくりました。ポイントもたくさんたまりました。

近頃はネットショッピングで楽譜やら楽器小物を買う人が多いみたいで、
おそらくその影響を受けて、売り上げが落ち込んでいたのだと思います。
個人的には、楽譜・教則本は手にとって中身を見ないと買う気になれないので、
ネットでは買う気になれない。
だからこそあれだけの在庫が揃うヤマハがなくなるのは不便でならない。

ボヤキはやめて、ひとまずヤマハ渋谷の45年の生涯に乾杯といこう。

2010年12月18日土曜日

偶然が重なるとはまさにこの日のこと

昨日といい今日といい、ついに本気の冬がやってきた感じで、 コート・マフラー・手袋の完全臨戦態勢で外出した。

そんなさなか、昨日はいろいろありました。

ピアノレッスンを受けに、新大久保まで行くと、
そのスタジオで、なんと高校生の頃にお世話になっていた
クラシック・サックスの原ひとみ先生にお会いしたのだ。
会うのは高2以来だから、実に8年ぶりのこと!
ものすごい偶然だった。原先生がちょうど休憩中にロビーで寛いでいたところ、
僕がちょうどスタジオに到着し、入った瞬間、お互いすぐにわかった。

僕にとってはもちろん、とても嬉しい再会だった。
高校の後輩を通じて僕がこんな身になっていることをご存知でいらして、
予想外の出来事に先生も嬉しそうで、一方の僕は気恥ずかしいのをこらえつつ、
とにかく再会した感慨にひたっていた。
自然と会話が弾み、レッスン前のたった10分ほどの時間とはいえ、この上ない時間だった。

さて、井上祐一さんにレッスンを受けた後、
この日は井上さんのトリオを聴きに行くことにしていたので、夜まで時間が空いた。
ので、ここぞとばかりに、楽器屋をめぐってマウスピースを試奏しまくった。

そしたら、一軒目に行った新大久保ダクで、高校の後輩に会った。
またしても、かなりの偶然である。
もはや全く面識はないのだが、制服を見て明らかに後輩だと分かり、
ここにいる以上、明らかにブラバンの後輩だと確信したので、声をかけてみた。
すると、さらに偶然なことに、5人ほどいた全員がサックス・パートだった。さすがに驚いた(笑)
なぜかヤマナカという先輩の名前は知られていた。
「これがあのヤマナカさんかあ」みたいな顔で興味津々に観察されているような感じで、笑えた。

こんなことが1日に2度も起こるんだなあと面白がっていると、
今度は偶然なのか何なのか、衝撃の出会いが訪れてしまった!

ジャズ・アルトサックスのマウスピース史上最高とも言われる、ニューヨーク・メイヤー!
いわゆるヴィンテージもの、初めて吹きました。
それはもう・・・、まるでパンドラの箱を開けてしまったような気分!
明らかに自分の理想とする音に近いものが鳴る、その興奮はすごいです。

最近、自分の音を改善するために、いろいろと試行錯誤をくり返す中、
セッティングを変えてみたいという気持ちが強まっていた。
そんな中で、もう買うしかないと思いつつ、値段を訊ねてみると、やはり・・・。
まあここでは言えませんが、
普通のマウスピースの7~8倍近い金額(さすがに6ケタまではいかなかった)。
しかし、手が届かないわけではない!

とりあえず取り置きしてもらいました。期間は1週間。
どうなったかは、後日お知らせします!

そんな興奮冷めやらぬ中、夜になって渋谷kokoへ。
井上祐一(pf)トリオ!楠井五月(b)。田村陽介(ds)。
なんだかんだ、ちゃんと聴いたのは初めてです。
井上さんのオリジナルを中心に、とても楽しめました。
2セットとも1曲ずつスタンダードで飛び入りさせていただきました。楽しかった!
素晴らしいリズムセクションとやると、自分の中から普段出てこないようなことが出てくる。
ベースの楠井君は同い年だけど、本当に本当にすごい。
ドラムの田村さんとは、僕のカルテットで今度一緒にやれることになりました。かなり楽しみです。
そして、井上さん。いつも本当にありがとうございます。頑張ります。

2010年12月13日月曜日

二人の偉大なるパイオニア

昨日、渡辺貞夫さんのコンサートを聴きに行った。
毎年恒例、渋谷オーチャードホールでのクリスマスコンサートである。

このコンサートは僕にとって、とても意義深いものです。

高校2年の12月、このクリスマスコンサートで、
僕は初めて、貞夫さんの音、貞夫さんの音楽に触れた。
あのとき、目の前の世界がすべて変わってしまった。
ショックにも近いような興奮だったと記憶している。
思えば、他人に心の底から憧れの気持ちを覚えたのは、これが最初のことだ。

あれから8年。ロック好きな吹奏楽少年が、今こんなことになっているとは!
貞夫さんの音楽なくして、今の自分はない。
貞夫さんへの憧れは、今も変わることはないし、これからもずっと変わらない。

僕はここ数年、毎年必ず1回は貞夫さんのライブに足を運んでいたが、今年は昨日が初めて。
今年もまた、言葉にできない感動をいただきました。

特に、貞夫さんのバラードときたら、これはもう目頭が熱くなるのをこらえることができないのです。
まどろっこしい言い方はやめて、要するに、泣けるんです。
僕は涙もろいわけではないですよ(笑)
この歳になって、涙を流すなんてことは普段まったくと言っていいほどないですが(笑)、
それでも、やられてしまうんです。
共演のボブ・ミンツァー(ts)やウィル・ケネディ(ds)も良かった。
国立音大のニュー・タイドもやっぱりすごいなあと思いました。羨ましかったです。

貞夫さんの音楽を聴いて最高に幸せな気分に浸ったあと、
訳あって、一緒にコンサートを見た演劇の俳優さんたちと
ブラジル料理店で肉をたくさん食べ、ワインをたくさん呑みました。
こんな楽しい夜、贅沢な夜はないです。ありがとうございました。

そして今日は、穐吉敏子さんのインタビュー番組をテレビで見ました。
1時間半に及ぶ、内容の濃い番組で、最近放送されたのを録画しておいたんです。

その中で、穐吉さんがこんなことをおっしゃってました。
"Be Kind to Yourself !"

自分を甘やかせ、なんて意味ではもちろんありません。
自分の可能性を信じることなく、物事に挑戦する前から自分の限界を設定してあきらめてしまうのは、自分に対して不親切なこと。自分の可能性を信じて、夢をあきらめないことが、自分に対しての本当の親切だ。そういう意味だそうです。

僕は単純なので、こういう言葉はすぐに心に響いてしまいます。
これから何度も自分を救ってくれそうな言葉なので、心にとどめておきたいと思います。

2010年12月4日土曜日

再会

一昨日のライブに来ていただいた皆さん、ありがとうございました。
久々お会いした方が結構いて、うれしかったです。
いつも来てくれる方も、もちろんうれしかったです。

僕と同期で、明治BSのリードトランペッターだった高橋祐一君も来てくれて、
1曲飛び入りで吹いてくれました。ありがとう!

<1st Set>
①It Could Happen to You (Johnny Burke / Jimmy Van Heusen)
②Stablemates (Benny Golson)
③In Your Own Sweet Way (Dave Bluebeck)
④Dear My Traveler (Kazuki Yamanaka)
⑤Dexterity (Charlie Parker)
<2nd Set>
①This I Dig of You (Hank Mobley)
②Valse Hot (Sonny Rollins)
③Hot House (Tad Dameron)
④My Foolish Heart (Ned Washington / Vitor Young)
⑤I've Never Been in Love Before (Frank Loesser)

ライブ中に写真を撮ってもらうのを忘れてたので、終わってからメンバーと撮りました。














こんな動きをした覚えは全くないのですが・・・
仕切りなおしてもう一度。















こんな顔した覚えは、残念ながら、あります・・・。
北尾さんは目をつぶっていてもイケメンですね。
(前で中腰なのが、トランペットの高橋です。後列左から北尾さん、渡邊さん、寺島さん、私)

次のライブは、2/17(木)です。
この日のライブは、今までのメンバーとはガラリと変わって、
僕よりも少し若い素晴らしいメンバーを迎えてやりますよ。詳細はまた後日!

ところで、昨日は水道橋にある東京倶楽部という店で
福居良さん(pf)のライブを聴いてきました。
福居さんは、今年の3月に札幌に修行に行った際、とてもお世話になったピアニストです。
普段は札幌で活躍しているので、めったに東京には来ないのですが、
人柄も素晴らしくて、どうしても会いたいと思い、
バイト後に直行しセカンドセットだけ聴いてきました。

すごく良かったです。あんなピアノを弾けるのは、良さんしかいません。
心に染みる美しく力強い音。目の前で聴きました。
あんな風に弾いてもらえたら、ピアノが心底喜んでいるだろうなと思いました。
3月に聴いたときよりも、凄くなっているように感じました。憧れるかっこいい大人です。

そして今日は、その福居良さんも心酔するピアニスト、バリー・ハリスを聴きに行きます!
楽しみだー。

2010年12月1日水曜日

明日、見に来てください

もう12月。月並みですが時がたつのが早いです。

そもそも時の経過の感覚が子供の頃の基準のままだから、そんなこと思うのかもしれない。
もはやこのスピードに慣れる、感覚を改めるしかないのだと思います。

さて、明日は私のリーダーライブでございます。

12/2(木)
場所:上野エブリスイング→ http://www.every-swing.com/
開場:19:00
開演:20:00
チャージ:1700円
山中一毅(アルトサックス)
寺島優樹(ピアノ)
北尾直樹(ベース)
渡邊雅之(ドラム)

ぜひとも聴きにいらしてください!!
一緒に楽しい時間を過ごしましょう!

約2カ月ぶりのライブで、どんなことになるのか、自分でも楽しみにしています。

次のライブは来年2月までありませんので、明日をお見逃しなく!


ところで、自分は普段からスポーツ選手の姿勢に刺激を受けることが多いのですが、

昨日ネットニュースで
サッカー・Jリーグの横浜マリノスが、複数の主力選手に突然、戦力外通告を言い渡した
という記事を読みました。
その中には、今年のW杯前には日本代表にも選ばれていた山瀬功治選手も含まれていて、
正直、驚きました。まだバリバリにやれる素晴らしいプレイヤーです。
で、山瀬選手が自身のブログで解雇に至る経緯を綴っていたので、思わず読んでしまいました。

その中に印象的な言葉を見つけたので、紹介します。

「悲しみ、悔しさなど、色々な思いがありますが、
それをしっかり受け止めて、前に進むしかありません。
僕の好きな言葉でこういったものがあります。
『失敗を後退する事だと考えているとしたら、それは大きな勘違いだ。
行動し続ける限り、後退はない。たとえ失敗が続いても、後退はない。
唯一、後退があるとしたら、それは、何もしないことだ。
とりあえずやらないことを、前進もしない代わりに
後退もしない原点維持だと思っているかもしれないが、それは違う。
あなたは原点維持のつもりでも、まわりは動いているのだから、
いつのまにか少しずつ後退していく。
もし迷ったらとにかく行動してみよう。』」

誰の言葉だかわかりませんが、とても説得力のある力強い言葉です。

それにしても、こんな状況でこんな言葉を綴ることのできる山瀬選手の強さに脱帽です。
自分も頑張ろうという気持ちが自然に湧いてきます。

明日は何があっても失敗など恐れずに、思い切りやりたいと思います。