2010年12月13日月曜日

二人の偉大なるパイオニア

昨日、渡辺貞夫さんのコンサートを聴きに行った。
毎年恒例、渋谷オーチャードホールでのクリスマスコンサートである。

このコンサートは僕にとって、とても意義深いものです。

高校2年の12月、このクリスマスコンサートで、
僕は初めて、貞夫さんの音、貞夫さんの音楽に触れた。
あのとき、目の前の世界がすべて変わってしまった。
ショックにも近いような興奮だったと記憶している。
思えば、他人に心の底から憧れの気持ちを覚えたのは、これが最初のことだ。

あれから8年。ロック好きな吹奏楽少年が、今こんなことになっているとは!
貞夫さんの音楽なくして、今の自分はない。
貞夫さんへの憧れは、今も変わることはないし、これからもずっと変わらない。

僕はここ数年、毎年必ず1回は貞夫さんのライブに足を運んでいたが、今年は昨日が初めて。
今年もまた、言葉にできない感動をいただきました。

特に、貞夫さんのバラードときたら、これはもう目頭が熱くなるのをこらえることができないのです。
まどろっこしい言い方はやめて、要するに、泣けるんです。
僕は涙もろいわけではないですよ(笑)
この歳になって、涙を流すなんてことは普段まったくと言っていいほどないですが(笑)、
それでも、やられてしまうんです。
共演のボブ・ミンツァー(ts)やウィル・ケネディ(ds)も良かった。
国立音大のニュー・タイドもやっぱりすごいなあと思いました。羨ましかったです。

貞夫さんの音楽を聴いて最高に幸せな気分に浸ったあと、
訳あって、一緒にコンサートを見た演劇の俳優さんたちと
ブラジル料理店で肉をたくさん食べ、ワインをたくさん呑みました。
こんな楽しい夜、贅沢な夜はないです。ありがとうございました。

そして今日は、穐吉敏子さんのインタビュー番組をテレビで見ました。
1時間半に及ぶ、内容の濃い番組で、最近放送されたのを録画しておいたんです。

その中で、穐吉さんがこんなことをおっしゃってました。
"Be Kind to Yourself !"

自分を甘やかせ、なんて意味ではもちろんありません。
自分の可能性を信じることなく、物事に挑戦する前から自分の限界を設定してあきらめてしまうのは、自分に対して不親切なこと。自分の可能性を信じて、夢をあきらめないことが、自分に対しての本当の親切だ。そういう意味だそうです。

僕は単純なので、こういう言葉はすぐに心に響いてしまいます。
これから何度も自分を救ってくれそうな言葉なので、心にとどめておきたいと思います。

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