たまには音楽以外の話題はないものかと考えてみたが
やはり、ないことに気づいてしまった。
今日はヴァンガード・ジャズ・オーケストラをビルボードライブ東京で見てきました。
去年のブルーノートでの公演も見たけど、自分の聴き所が少し変ったせいか、
今年のほうが見応えありました。楽しかったです。
聴き所が変化したというのは、プレイヤー目線で、自分の演奏に生かせる術を盗もうという観点で聴く部分が多くなった、ということである。これは少々悲しいことでもあるが。
でも、彼らの演奏からはいろいろな収穫があって、それはそれで楽しいものです。
ところで今日は、昼間に2時間ほど、ヴァンガードのメンバー全員によるビッグバンドのクリニックが開催された。ビルボードライブのステージ上で、早稲田のハイソと東大JJがモデルバンドで、ヴァンガードの曲を演奏し、本人たちからクリニックを受けるという、何とも贅沢な話。
僕の学生時代で言えば、黄金期のエリントン楽団に直接指導を受けるようなものだ。
何とも羨ましい限り。
でもって、ライブ予約客の中で、抽選でこのクリニックの無料観覧が当たるとのことで、観覧希望を出したら、まんまと当選。この素晴らしい機会をタダで見てきました。ラッキー!
ビッグバンドに関することはもちろん、コンボスタイルに通じる話もかなり出てきて、いろいろと勉強になった。興味深い話がたくさんあって、2時間あっという間でした。
メンバーたちも、昨日のライブの疲れも見せずに、すごく真剣にかつ楽しんでいるようでした。
メンバーそれぞれに言いたいことがたくさんあるようで、メンバー同士でマイクを渡しては次々にアドバイスを送り、通訳の人も大忙し。
司会の方が慌てて時間調整に走るような、そんな素晴らしい雰囲気でした。
憧れのミュージシャンたちのこういう姿を見ると、
自分もああいう風になりたいなあと、子供ながらにいつも思う。
夜のライブで特に印象に残ったのは、やっぱりDick Oatts。ヴァンガードのリードアルトプレイヤー。
僕の大好きなアルトプレイヤーの一人です。
と言っても好きになったのはかなり最近のことで、彼の最新リーダー作の「Two Hearts」というアルバムを3か月前くらいに買って、それであまりにも良くて一気に好きになってしまった。
それ以前にも彼の演奏を別のCDで聴いたことはあったけど、とにかくこのCDが凄くいいんです!
スタンダードばかりやってて聴きやすい。でも安易なものではない、中身の濃い素晴らしいアルバムです。ぜひ聴いてみてください。
話は逸れましたが、今日あこがれのDickさんが一曲、アルトでロングソロをとりました。
最高でした。これだけでも見に行った甲斐があった。
ピアノのMichael Weissも良かったなあ。
昼間のクリニックも含め、すごく楽しかったし、勉強にもなりました。
学生時代のフルバン仲間にも何人か会いました。
それぞれ、素晴らしいライブを楽しんでいるようでした。
こういう所で再会するのはなんだかほっとします。
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