バリー・ハリス(pf)のジャズ・ワークショップに参加してきました。
恐ろしく疲れたけど、恐ろしいほど収穫がありました。本当に行って良かったです。
このワークショップ、バリーさんが”keep the frame(伝統の火を絶やすな)”を合言葉に、
これまで40年以上も続けてきたそう!1979年から、基本的にはニューヨークで、しかも毎週!!
信じがたい偉業である。
今回、東京で開催される(ここ最近毎年やってるそう)ということで、初めて参加しました。
ピアノ講座、ボーカル講座、アンサンブル講座(内容はインプロビゼーション講座みたいなもの)
の3本仕立てで、昼の1時半に始まり、終わったのは夜の8時過ぎ。途中一切休憩なし。
ちなみにバリーさんは御歳81歳。信じがたい偉業である。
内容はというと、あまりにも盛り沢山で、ここで説明するのは不可能である。
どの話においても、こちらは常に頭をフルに使って、一瞬たりとも気が抜けない。
張り詰めるような緊張感の中、多くのことを授けてもらった。
これだけたくさんのことを与えられた以上、何とかしてものにしようと強く思う。
一番強く印象に残っている(=とても耳が痛かった)のは、
「必要十分な全ての基本的なことは、
いつでも何も見ずに何も考えずに即座に正確に出てくるように備えておかなくてはいけない」
(この通り言っていたわけではないが、要するにこういうことだという私の解釈を含む)
とりわけ、「即座に素早く」という部分は非常に強調されていて、
その点自分はまだまだ全然だと痛感した。
バリーさん自身、私が最も長くこのワークショップに通っている”生徒”だと自分で言ってた。
これぞ本物の生涯学習である。
来年もまた行きたい。もちろん今日やったことすべてを消化して、完全にものにした上で。
これはバリーさんとの約束でもある。
ちなみに、このワークショップ、これだけ充実していて参加費2000円!
繰り返すが、これはまさに信じがたい偉業である。
最後に、もしやバリー・ハリスを知らない人のための御節介として、
バリーさんの輝かしい共演歴のほんの一部を紹介すると、
コールマン・ホーキンス(ts)、チャーリー・パーカー(as)、マイルス・デイヴィス(tp)、キャノンボール・アダレイ(as)、デクスター・ゴードン(ts)、リー・モーガン(tp)・・・
といった錚々たる巨人たちの名前のオンパレード。
つまりはバリーさん自身がジャイアンツであり、生ける伝説。
若き日のジョン・コルトレーン(ts)やジョーヘンダーソン(ts)が
バリーさんの元に習いに行ったなんて話も、確かバリーさん自身がインタビューで語ってた。
今日は自分もジャズの歴史の中に立ち入れたような気分で寝ます。
百聞は一聴にしかず
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