最低賃金並みの食生活で1週間やりすごしました。
冬休みの余り物で今日まで何とか生き延びた次第です。
どんなもの食ってたのかは、想像にお任せします。
さて、このひと月半ほどでしょうか
トンネルの中にいました。今もまだその中なのかもしれません。
音楽面の話です。
悩み事も一晩寝て起きたら割と忘れるほうだと思ってた自分には
比較的長いトンネルで
この先ずっと抜け出せないような気すらしていました。
いくら練習してもなかなか改善しない。
むしろ悪い所ばかりが次々と見えてくる。
自信のない演奏をして、当然悪い演奏となり
さらに自信をなくす。
今は溜まりにたまった膿をひたすら出している時期だと
理解しようにも、中々きついものがありました。
過去形で書いてはいますが、まだ抜け出したとは言い切れないです。
ただ、この春休みで、何か少しの光明が見えてきた気もしています。
練習のスタイルも今までとだいぶ変えました。
あまり計画に縛られずに
あれもこれもやらなきゃ、時間内にやらなきゃという発想を捨て
その日の気の向くままに
少ないことに集中して、あまり時間に縛られずに
かつ意識を研ぎ澄ませるように心掛けています。
一度にいろんなことを盛り込んだ練習だと
焦点がぼやけて、何に取り組んでいるのかが見えにくい。
結局、何となくやった気にはなるけど
具体的な改善点があまりない。
何となくわかってたことではあったけど
最近ようやく本気で気がついたように思う。
この新しい取り組みの効果が出るのは
まだまだ先のことだと思うけど
ちょっと今までとは違う期待をしている。
何しろこのスタンスで練習に取り組むと
リラックスできるし、楽しく感じられる。
それはさておき
この春休み前に突然
「Ornete Colemanのスタイルで曲書いてこい」
という謎の課題を出されて。
何とも難しい、けれどもちょいと魅惑的な課題。
で、久々にOrnetteの音楽を念入りに聴いてみたわけです。
正直、彼の音楽はこれまで素通りで聴いただけで
本気で聴いてはいなかった。いや、というより
本気で聴いても、結果素通りしただけで終わっていた。
しかし!!
昨日、かなり久々聴いた「The Shape of Jazz To Come」
言葉では言い尽くせない衝撃と興奮。
いつも乗るバスの中で聴いてたら、すべての景色が変わった。
何じゃこれー!これだよ、これ!と心の中でつぶやく。
いやはや、この名盤。
とんでもないってことに、ようやく気づきました。
並大抵のライブ演奏ではかなわないくらいの衝撃を
たかがi Podから受けてしまった。
最近、古きも新しきも何聴いても
世界が開けるような凄まじい感動を味わえずにいたんですが
久々それがやって来ました。
停滞気味だった自分の音楽心に、久々目の覚めるようなパンチ。
ただただ嬉しいです。
それにしても一昨日聴いた「Something Else!!!!」では
正直、それほどの衝撃はなかった。
むしろOrnetteはこのデビュー盤では
語法はともかく、音楽の全体像としては
こんなにもオーソドックスなことやってたんだなって
逆に衝撃を受けたくらいだ。
Something Elseが1958年、The Shape Of Jazz To Comeが1959年。
いったいこの1年で彼に何があったというのか...
そういや
最近、家の乾燥機がずいぶんと乾きが悪くて
性能が如実に落ちていて困っていたんです。
来たばかりの頃は
1回まわせば洗濯物が完全に乾ききって
ホカホカで出てきたのが
2、3回まわしてようやっと乾く、みたいな感じ。
昨日ようやっと原因を突き止めましたぜ。
乾燥機の中、奥の背面にある通気口らしき所を見ると
何やらpullやらcleanやらの文字表記。
もしやと思い、中を引っぱり出してみると
大量の!大漁の!!ホコリが!!!
まるでフカフカの布団のごとく詰まっているではありませんか。
そのあまりの詰まりっぷり、納まりっぷりに
これは元々必要なものとして入ってるフィルターか何かかなと
勘違いするくらい。
読めば、ここは定期的に掃除してくださいね
みたいなことらしい。
出てきたホコリの山、500ミリペットボトル2本分くらい。
取り除いた今、乾燥機の性能、見事に復活。
ニューヨークもようやく暖かくなって
春を感じられるようになってきた今日この頃。
いろんな意味で、光明が見えてきた気がしています。
オーネットを聴きながら、ハムカツサンド。
さすがに食料尽きた昨日、日本食スーパーで購入し
まるで彼の音楽のように勢いよく頬張りました。
ハムカツにトマトは初めてだったけど、合うね。
この粋なトッピングといい、整頓されたはさみ方といい
実に日本人らしいサンドイッチと思いましたよ。