7月に入ってから、
とても大切な2人の偉大な演奏家のライブを聴きました。
一人は渡辺貞夫さん。一人はフィル・ウッズ。
日米を代表する、世界的な2人のアルトサックス奏者。
僕がジャズを始めたのは大学に入ってからだが、
高校生の頃にほんのちょっとだけ聴いてはいた。ほんのちょっと。
で、そのほんのちょっと聴いていたのがこの2人だ。
貞夫さんを初めて聴いたのはライブでのこと。
高校の吹奏楽部の部活動が終わった後、
母親に半ば無理やり連れて行かれたような記憶がある。
興味はあったが、あまり知らなかったので
期待を抱いて出かけた感じではなかった。
実際、部活後の夜で、疲れて眠かった。
ライブが始まると、だだっ広いオーチャードホールで照明が落とされ、
眠気は頂点に達する。
くらくらしていたと思う。前の席に寄りかかって寝ようかと思ったほどだった。
しかし、いつの間にか眠気はとてつもない興奮に変わっていた。
目の前の光景が尊いものに変わっていて食い入るように見聴きしていた。
あのときの貞夫さんの音のインパクトは、今でも忘れていない。
それまで全く知らなかった世界から、脳天を突き刺すような衝撃と、それでいて心地よいと感じさせる音だった。いつまでも聴いていたいと思った。
しかもその日は貞夫さんの音楽生活50周年記念コンサートで、
海外から名だたる名手が集結していた。
当時はよく知らなかったが、今考えると物凄いメンツ。
ピーター・アースキンやロベン・フォードがいた。
海外のミュージシャンと笑顔でとにかく楽しそうに演奏し、
コミュニケートしている姿があまりにかっこよかった。
初めて見た人なのに強烈に憧れてしまった。
ライブ後あんなに放心状態になったのは後にも先にもない。
貞夫さんのライブを聴いてから、
ジャズに興味を持ち始めた僕は、
図書館でとりあえず自分と同じアルトサックスの演奏家のCDを探した。
そのころ借りて聴いたのが
フィル・ウッズの「ALIVE AND WELL IN PARIS」。
これまた強烈過ぎた。1曲目の1音目でやられた。
今に至る愛聴盤である。
あれ以来、ウッズの音というのは常に僕のどこかで鳴り続けている。
目指そうと思ったり、やめたり、離れようと思って、また必ず戻ってくる。
最近、久々このCDを聴いたら、やっぱり凄すぎた。
そして今月、生で2人の演奏を聴く機会に恵まれた。
今や貞夫さんは79歳、フィルウッズは80歳。
感動させていただきました。
相変わらずの音色と唄心。
衰えぬ探究心とか意欲とか、前面に出まくってました。
ギラギラしてました。少なくとも僕の目には輝いて見えました。
その姿を目に焼き付けておきました。
大尊敬して憧れる2人をこのタイミングで聴くことができて
本当に良かったです。
さて、8月のライブですが
大変ありがたいことに沢山のご予約を頂いております。
特に8/19(日)@池袋インディペンデンスは既に予約でほぼ満席状態で、恐縮ながら今後は立ち見の可能性が高いです。ご来場予定でまだご予約いただいていない場合は、早めに山中までご連絡ください!
直近のライブは
◆8/3(金)
@南与野ジャズマル
19:00オープン/19:30スタート
チャージ1500円(+ミニマムオーダー1000円)
山中一毅(alto sax)カルテット
二見勇気(piano)
池尻洋史(bass)
田村陽介(drums)
レギュラー出演を続けてきた、私のホームグラウンド、
ジャズマルでの夜の部最後の出演です!
もちろん渡米前最後という意味です。
今回はベースに、
大活躍中の池尻“ロッシー”さんを新たに迎えてお送りします。
ずっとお世話になって一緒にやってきた田村さんとは今回が最後。
いつも通り気合い入れて、でも少しは肩の力も抜いて(笑)
オリジナルを中心に良い音楽をお届けしたいと思っています!
こちらはまだ残席ありますので、どうぞお早めにご予約ください。
何度でも言いますが、ジャズマルは本当に良いお店です。
「雰囲気◎、料理◎、お値段◎、至近距離からの臨場感◎」の
なんと4拍子も揃ったお店です。
遠くからでも来る価値があるかと思います。
ぜひ!!お待ちしております。
たまには写真アップしよう!
前回の6/24@池袋インディペンデンス。
本当に最高のメンバーです。
次回8/19(日)も同メンバーです。お楽しみに!!
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